新種牡馬オルフェーヴルの産駒カリフォルニアネクター15(左)
“黄金2世”が会場を大いに沸かせた。2日目当歳セリの目玉は初登場のオルフェーヴル産駒。トップバッターを務めた「カリフォルニアネクター15」(牡=8000万円)を皮切りに「リュシオル15」(牡=8600万円)、「スーア15」(牡=8200万円)などが高額で取引され、注目度の高さがうかがえた。
産駒最高額の「リュシオル15」(牡)の母系はヒシアマゾン、アドマイヤムーンなどを輩出したケイティーズ一族で、祖母の産駒には最優秀短距離馬のスリープレスナイトがいる。落札した“アドマイヤ”の近藤利一氏は「いい買い物ができた。馬格もいいし、きっと走ってくれると思う」と父譲りの栗毛を眺めながら相好を崩す。
父の主戦も熱視線を送った。池添は「自分は馬を見るプロではないから、走るかどうかは分からないです。でも、自分が乗った馬の子どもに乗れるとしたら、それは騎手としての醍醐味(だいごみ)ですから。楽しみです」とタッグを組む日を思い描いた。
今年2月に急逝したステイゴールドの後継種牡馬としても期待が集まるオルフェーヴル。産駒の全体的な特徴について、現役時代に管理した池江師は「(オルフェの)当歳の時よりもボリュームがある。骨格がしっかりしていて、筋肉量も豊富。繁殖馬のレベルも高いので、活躍する馬が出てくると思いますよ」とジャッジ。続けて「私も何頭か預かってみたい。オルフェがなし得なかった凱旋門賞制覇を狙えれば」と意欲をのぞかせた。