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フラアンジェリコが最後方から追い込みV、斎藤誠師「田辺君らしいね」/京成杯AH

2015年09月14日(月) 17:00

大激戦を制したフラアンジェリコ(左)=中山競馬場

 最後方待機の7歳馬が大激戦を制した。サマーマイルシリーズ最終戦「第60回京成杯AH・GIII」(芝1600m)は13日、中山11Rに16頭で争われ、13番人気の伏兵フラアンジェリコ(美浦・斎藤誠)が初の重賞タイトルを獲得した。道中は最後方を追走。4角でもまだ後方2番手だったが、直線では放たれた矢のようにグングン加速。7頭が横並びとなったゴール前で鼻差抜け出し、1分33秒3のタイムでフィニッシュした。2着は内から脚を伸ばした11番人気のエキストラエンド、さらに鼻差の3着には7番人気のヤングマンパワーが入った。なお、正攻法の競馬で進めた1番人気のアルビアーノは直線の入り口で先頭に立ったが、最後は後続に飲み込まれて7着に敗れた。

 着順掲示板に並ぶ4つの「写真」の文字。馬番がひとつも表示されない接戦となったが、鞍上の田辺には手応えがあったのだろう。写真判定の結果を待ち切れないように、検量室で関係者とハイタッチ。やがて一番上に「12」が点滅すると、あらためて笑顔を見せた。「開幕週で前に行く方が有利だが、この馬のリズムを尊重していつも通りの競馬をした」と振り返る。13番人気での勝利に「ハンデが軽くて、馬の状態も良かったからね。期待通り」と涼しい顔。

 米国キーンランドのセプテンバーセールで渡米している斎藤誠師も、電話の向こうで「正直勝てると思っていなかった。最後方から?田辺君らしいね」と驚きを隠せなかった。

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