11日、北海道・苫小牧のノーザンホースパークで行われているJRHAセレクトセールで、上場番号271番・トゥザヴィクトリーの2006(牝、父キングカメハメハ)が、国内セール史上最高価格となる6億円でグローブエクワインマネージメント(有)に落札された。
母トゥザヴィクトリー(その父サンデーサイレンス)は、98年12月のデビュー戦を勝利し、クラシック戦線では善戦を続けるもタイトルには手が届かなかった。00年クイーンS(GIII)で初重賞制覇を果たし、01年にはドバイワールドC(首G1)に挑戦し2着と好走。秋にはエリザベス女王杯を制覇し待望のGI勝利を挙げた。その後は勝ち切れず02年のドバイワールドC(11着)を最後に引退した。全弟に03年のシンザン記念(GIII)など重賞2勝のサイレントディールがいる。
父キングカメハメハは04年の日本ダービー、NHKマイルC(共にGI)を制覇し、JRA賞最優秀3歳牡馬に選ばれた。今年の当歳世代が初年度産駒で、いきなり史上最高価格の産駒を出す快挙となった。
なお、セレクトセールにおけるこれまでの落札最高価格は、04年に“フサイチ”の冠名で知られる関口房朗氏が落札したエアグルーヴの2004(父ダンスインザダーク)で4億9000万円。また、牝馬の最高落札価格もアドマイヤグルーヴ(エアグルーヴの2000、父サンデーサイレンス)の2億3000万円だった。