カーリーエンジェル、牝30歳。現在、北海道日高町豊郷にあるキクチファームで余生を送っている。

　カーリーエンジェルは、母がオークス馬ダイナカール、半妹にオークスを含めGI2勝、重賞7勝の名牝エアグルーヴという血統で、自身もマイラーズCなど重賞2勝のエガオヲミセテ、高松宮記念優勝のオレハマッテルゼ、京成杯AHを制したフラアンジェリコら3頭の重賞勝ち馬をはじめ、計18頭の産駒を送り出した優秀な繁殖牝馬だ。

　縁あってH.Nさんがカーリーエンジェルを引き取ったのは、繁殖を引退した2014年の秋。以来5年と少しの間、変わらぬ愛情を注いで養い続けてきた。だが引き取った当初とは個人的事情で経済状況が大きく変わり、1頭の馬を1人で支えていくことが困難な状況となった。H.Nさんは悩んだが、最後まで何とか面倒を見たいという思いから、今年3月に「カーリーエンジェルの会」を立ち上げ、賛同してくれた会員に1口2000円(月額)で支援をしてもらう道を選択。以来、ツイッターやフェイスブックで呼びかけを行っている。

　キクチファームでは、3頭の牝馬たちとの放牧生活を謳歌しているというカーリーエンジェル。

「さすがに見た目の老いは隠し切れなくなっていますが、健康で元気です。おいしいものを持っていると可愛くしてくれているのですが(笑)、人にも馬にも愛想がないタイプですよ」(H.Nさん)

　例え愛想がなくても、H.Nさんにとってカーリーエンジェルはかけがえのない存在だ。

「カーリーエンジェルの会」では、会員募集中。月会費1口2000円(0.5口から出資可能)、また会員になる以外に寄付も受け付けている。支援をしたいと思われたら、以下のホームページまで。

カーリーエンジェルの会　HP　https://curlyangel.jimdofree.com/
カーリーエンジェルの会　Twitter　https://twitter.com/curly_angel1990
カーリーエンジェル　Facebook　https://www.facebook.com/curlyangel19900601/

(取材・文：佐々木祥恵)