8月12日、佐賀競馬場でサマーチャンピオン(JpnIII、ダート1400m)が行われる。真夏のハンデ戦はJRAから5頭、笠松2頭、兵庫1頭の遠征馬を迎えた12頭立て。
トップハンデ58.5kgはコパノキッキングで、今回初めて武豊騎手とコンビを組む。一方、JBCレディスクラシックを武豊騎手とのコンビで制覇したヤマニンアンプリメは川田将雅騎手との初コンビとあって、レース中の駆け引きを含め楽しみなレースだ。
中心は56kgのヤマニンアンプリメ。スタートにやや不安があり、2走前の東京スプリントは出遅れて8着だったが、前走・プロキオンSはスタートを決めて先団につくと、直線では一旦先頭に立っての3着だった。昨年は北海道スプリントC、クラスターCと1200mの重賞を勝ったが、馬場を1周する1400mもJBCレディスクラシックなどで経験済み。斤量もここ2走と同斤量で出走できる点は強みだ。
コパノキッキングは昨年12月に勝ったカペラSや2着だった根岸Sの時より0.5kg重い58.5kgでの出走。斤量が重たくなればなるほど、0.5kgの差でもこたえるだろう。
ただ、月曜日は稍重で行われた佐賀競馬。レース当日まで雨予報が出ており、このまま脚抜きのいい馬場であれば、それほどマイナス材料にならないかもしれない。道中で脚を溜めて末脚にかけることもできるし、序盤から前目で運ぶこともできる自在性のある馬。
月曜日に盛岡でマテラスカイとクラスターCをレコード勝ちした武豊騎手がここでダートグレード連勝となるかにも注目。
前走を勝ってオープン入りした3歳馬・メイショウテンスイは53kg。先行力もあり、ハンデ差も生かして上位に食い込む可能性がありそうだ。
サヴィはヤマニンアンプリメとコパノキッキングに挟まれた枠でどんなレースをするかが気になるところ。オープン勝ちの実績馬とあって、力を発揮できれば2頭にかなり迫れそう。
地方馬では地元のキャプテンハウテンが筆頭格。JRAでは未勝利ながら、南関東で11勝を挙げるなど力をつけてきた。当地を熟知する山口勲騎手にも注目。
サマーチャンピオンは8月12日佐賀7R、16時55分発走予定。
(文:大恵陽子)