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【佐賀・サマーチャンピオン展望】最大の敵は斤量!? コパノキッキングが58.5kgで真夏のハンデ重賞に挑む!

2020年08月11日(火) 18:00

武豊騎手との初コンビが話題のコパノキッキング(撮影:高橋正和)

 例年、地方競馬で開催される真夏のダートグレード3連戦。佐賀競馬場では、サマーチャンピオン(JpnIII)が行われる。実績No.1のコパノキッキングと武豊騎手の初コンビが話題も、58.5kgを背負う波乱含みのハンデ戦。浅野靖典が各馬の負担重量を軸に展望する。

「8月12日(水)に佐賀競馬場で行われるサマーチャンピオンは、1400mのハンデ戦。JRA所属馬が5頭、地方競馬からは7頭がエントリーしました。

 しかし佐賀で活躍中のドラゴンゲートは回避することになりました。佐賀に移籍してから11連勝で迎えた吉野ケ里記念でまさかの3着。そのレースを制したミスカゴシマは出走登録をしておらず、2着のハッピーハッピーも回避に。

 サマーチャンピオンはJRA勢が上位を占めることが多いレースですが、2002年は笠松のフジノコンドル、2007年は愛知のキングスゾーン、2018年は兵庫のエイシンバランサーが優勝しています。

 ただし、このレースがハンデ戦になった2007年以降、優勝馬の負担重量はすべて54kg以上。53kg以下で3着以内に入ったのは、2019年2着のヒザクリゲ(JRA・53kg)、2019年3着のシャインヴィットゥ(JRA・53kg)、2014年2着のピッチシフター(愛知・52kg)、2013年3着のコスモワッチミー(高知・52kg)の4頭だけとなっています。

 今年の地方所属馬は負担重量がすべて52kg。そのなかではナムラムートに勢いが感じられます。JRAのダート短距離で2勝を挙げ、兵庫に移ってからは1230mで3戦3勝。スピードと決め手をいかして、少しでも上の着順を目指したいところでしょう。

 となると、やはり中心はJRA所属馬。なかでも重賞4勝、昨年のJBCスプリントで2着に入った実績があるコパノキッキングが注目を集めることでしょう。58.5kgのハンデは心配ですが、同じ重量では2011年にスーニが優勝しています。

 前走で1400mを勝利したのが、サヴィとメイショウテンスイ。サヴィはオープン特別の天保山ステークスを制し、メイショウテンスイは3勝クラスの大阪スポーツ杯を勝利。どちらも不良馬場で、走破時計もほとんど同じでした。ただ、サヴィは前走と今回が同じ負担重量で56kg。メイショウテンスイは前走より1kg減の53kgですから、メイショウテンスイのほうが有利と考えられるかもしれません。

 ヤマニンアンプリメは昨年のJBCレディスクラシックを勝ちましたが、全9勝のうち8勝はコーナー2つの舞台。ダートで8戦して3着内率100%のヒラソールは、佐賀の深い馬場が課題になりそうです。

 しかしながら例年と違うのは、今年のJRAからの遠征馬が5頭とも、近走成績が良好という点。過去10年のサマーチャンピオンでは、『5走前までに、JRAのダート1600m以下で勝利していた馬が“1頭だけ”連対する』という小ネタがあるのです。

 今年のJRA所属馬のうち、この小ネタに該当するのはヤマニンアンプリメ以外の4頭。はたしてこの法則は続くのか? その点も含めて8月12日(水)の第7競走(16時55分発走)、サマーチャンピオンに注目です!」

(文=浅野靖典)

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