前走関東オークスを制したレーヌブランシュ(撮影:高橋正和)
中央競馬と地方競馬の全国交流競走として1989年に創設されたが、2014年より3歳以上の牝馬限定戦に変更。JpnIIからJpnIIIに格下げになった。なおGRANDAME JAPANの古馬シーズンの対象レースとなっている。第32回を迎える今年は、関東オークスを制した3歳馬レーヌブランシュ、前走のTCK女王盃優勝のマドラスチェック、2年連続このレース2着のプリンシアコメータら中央勢5頭に、佐賀競馬のアンバラージュ、大井競馬のナムラメルシー、地元ホッカイドウ競馬からは重賞連勝中のクオリティスタートをはじめ8頭の計15頭で争われる。
◎はレーヌブランシュ。前走の関東オークスはインの3番手を進み、直線で外に持ち出すと先頭に立ちかけたアクアリーブルを力強い伸び脚で交わし去る強い内容の競馬で優勝。2100mはこの時にこなしているし、今回の2000mもまるで心配ない。ここは勢いに乗って一気に古馬を撃破する可能性は十分だろう。
○にプリンシアコメータ。このレースで2年連続2着とこの舞台は相性が良い。7歳馬で大きな上積みはないだろうが、目立った衰えも感じない。今回は岩田(康)騎手に戻り、この馬の能力が発揮できれば2年連続2着の悔しさを晴らせるかもしれない。
▲にシネマソングス。3勝クラス(大雪ハンデ)を勝ってオープン入りしたばかりだが、前走の競馬内容も良かったし、母アースリヴィングは兵庫ジュニアグランプリ2着、UAE1000ギニー、UAEオークス2着とドバイでも好走実績があるように、血統面からも面白い1頭。
△はマドラスチェック。外枠が功を奏した感のある前走だが、今回も砂をあまり被らずにスムーズな競馬ができれば上位争い可能だ。またノースクイーンカップ1、2着のクオリティスタートとアンバラージユ2頭の地方勢の走りも楽しみだ。
3歳馬レーヌブランシュとJRA勢の古馬牝馬の戦いに、迎え撃つ地元のクオリティスタートや佐賀から参戦のアンバラージュらがどこまで絡んでいけるのか。見どころ満載のブリーダーズゴールドカップは、8月13日(木)、20時発走。
(文:佐々木祥恵)