2月4日の中京11R・アルデバランS(4歳上オープン、ダート1900メートル、16頭立て)は、4番人気のメイショウフンジン(牡5歳、栗東・西園正都厩舎、父ホッコータルマエ)が直線の競り合いを制し、オープン初勝利を挙げた。勝ちタイムは1分59秒7(良)。

　押して2番手。道中は逃げ馬を見ながら手応え良く運んだ。直線を向いて外からホウオウルバン(吉田隼人騎手)が勢い十分に並びかけてくると、エンジン全開。一度は前に出られたが、ゴール前で差し返して追い比べを首差で制した。

　酒井学騎手は「調教はいつも地味なのですが、今回は雰囲気の良さを感じていました。前に行くのに時間はかかりますが、道中の行きっぷりは今までより良かったです。直線では2着馬が来て『いい形になった』と思いました。一気に来られるとダメだけど、合わせる形になれば盛り返してくれますからね。この馬の勝負根性には本当に頭が下がります」と持ち味を出し切ったパートナーに最敬礼した。

　同騎手は43回目の誕生日にメイン制覇となった。「それは、おまけみたいなものですよ。オープンを勝ち切るまでになってくれたフンジンからの、いいプレゼントになりました」と照れ笑いだった。