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【皐月賞】2歳王者が逆襲へ万全 ラスト1ハロン11秒7に高野調教師も自信「これで大丈夫」

スポーツ報知

2024年04月11日(木) 06:10

ジャンタルマンタルはパワフルな伸び

◆第84回皐月賞追い切り(10日・栗東トレセン)

 第84回皐月賞・G1(14日、中山)の追い切りが10日、東西トレセンで行われた。11日に枠順が発表される。

 復権への強い思いがほとばしっていた。ジャンタルマンタルは栗東・坂路を単走。楽な感じで上がっていたが、ラスト1ハロン過ぎに手綱を動かされると瞬時にギアを上げた。太い前肢を大きく前へ出すと、勢いが一気に増す。急勾配でもトップスピードだったのは、この日最速タイだったラスト1ハロン11秒7の数字が示す通り。3ハロン目までの13〜14秒台からメリハリを利かせ、54秒0をマークした。

 高野調教師は「短い区間でも全身を使う期間を作りたいと思っていました。これで大丈夫だと思います」とうなずいた。前走の共同通信杯は前半5ハロンが62秒7の超スローペースで力む場面。それでも好位で我慢させた。「ジョッキーが次走を見据えた乗り方をしてくれました」と高野師。すべては皐月賞のため―。昨年の最優秀2歳牡馬の初黒星にも悲壮感はない。

 中間は今までと同じように短期放牧。「(帰厩時に体の)張り、つや、皮膚の薄さ。すべていいと感じました」とリフレッシュ効果に手応えを深め、仕上げを進めていった。「しっかり力を発揮できる状態にもっていきたい」とトレーナー。万全の態勢で王者の輝きを取り戻す。(山本 武志)

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