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名古屋・宮下瞳騎手に黄綬褒章 女性騎手としては初

スポニチ

2024年04月28日(日) 09:15

宮下瞳

 令和6年春の褒章において、名古屋競馬所属の宮下瞳騎手(46=竹口)が、黄綬褒章を受章した。JRA・地方競馬を含め女性騎手としては初の受章。

 現役騎手では的場文男(大井=20年秋)、柴田善臣(JRA=22年春)に次いで3人目。黄綬褒章の知らせに「大変うれしい。関係者の皆さま、家族の応援のおかげ」と喜んだ。

 宮下は95年10月のデビュー以来、女性騎手最多勝記録の更新を続けていたが、11年8月、出産を機に騎手免許を返納して引退。育児に専念する道を選んだ。

 しかしある日、部屋にあった現役時代の写真を見た長男(当時4歳)から「ママが馬に乗っているところを見たい」と言われ、復帰を決意。家事や育児と並行してトレーニングや学科の勉強に取り組みながら厩務員として競走馬の世話を行うなど努力を続け、騎手免許を再取得。16年8月の現役復帰後は順調に勝ち星を伸ばし、21年11月に地方競馬通算1000勝を達成した。

 体力面で不利とされる女性騎手が出産、育児による引退を経て現役に復帰したのは初のケース。黄綬褒章は「業務に精励し他の模範となるような技術や事績を有する者」に授与される。

 宮下は「日々懸命に努力されている全ての女性の皆さま方の夢や希望を少しでも後押しすることができたら」とコメントした。

 ◇宮下 瞳(みやした・ひとみ)1977年(昭52)5月31日生まれ、鹿児島県出身の46歳。95年デビュー。同年10月24日名古屋6Rで初勝利。地方競馬通算1216勝(27日現在)。

 ▼永島まなみ ご活躍を小さい頃から見ていました。ジョッキーになってからも名古屋競馬場でお会いした時には気さくに話しかけていただいています。お母さんジョッキーとしても活躍されていますし、そういった姿を見て少しでも近づけるように頑張りたいと思います。

 ▼今村聖奈 受章おめでとうございます。小さい頃、騎手に復帰されたのをニュースで知って、お母さんジョッキーがいるんだと思いました。女性として大変なことも多いと思います。家庭も持たれ、第一人者としてご活躍され、凄いなと思います。

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