園田競馬の「第60回兵庫大賞典」(1400メートル)が行われ、広瀬航騎乗の圧倒的1番人気タイガーインディ(牡7＝保利平)が好位からねじ伏せて快勝。重賞2勝目を挙げた。2着ドンカポノ、3着はナムラタタだった。

　まさに完勝だった。スタート後、好ダッシュでスピードに乗ったタイガーインディ。3番手の外を追走した。「行く馬を行かせ、折り合いをつけられる位置へ」(広瀬)。制御しつつも抑えすぎない。人馬一体でリズム良く運んだ。

　4角手前の手応えは他馬と全く違っていた。楽々と先頭へ。直線では突き放す一方、5馬身差をつける圧勝劇だった。

　「自分(だけ)が緊張してホンマにアホらしいですね」。広瀬は安どの笑みを浮かべつつ、独特の言い回しで馬の強さを表現した。

　「いつもと変わらずやる気満々でした。グレードレースなど大きいところを狙っていきたいです」と今後への期待を口にした。

　保利平師も「強かった。装鞍所から感じが良かったし、いい状態で臨めた。先のことを考えても、しっかり決めてほしかったので、良かった」とホッとした表情を見せた。