2015年09月13日(日) 00:34 2 1
9月中旬です。今日は、英国のドンカスター競馬場[Doncaster Racecourse]で、英セントレジャ−(G1)[Ladbrokes St Leger](芝2930m/3歳牡牝)がありました。
出走頭数は 7頭。馬場状態は Good(Good to Soft)[良、所により稍重]でした。
今年は、ダービー上位組のストームザスターズ[Storm The Stars](愛ダービー2着)に、他6頭の下剋上が成るかが焦点でした。
スタートは、Storm The Starsが、やや出負け。ハナを奪ったのは、フィールズオブアセンライ[Fields Of Athenry](15 バリローンS(愛G3)優勝)。その直後に、牝馬のシンプルヴァーズ[Simple Verse](15 リリーラントリーS(英G3)優勝)とStorm The Starsが付ける。
序盤は、逃げるFields Of Athenryのリードを取る。中盤は、後方のボンダイビーチ[Bondi Beach](15 カラC(愛G3)優勝)が、Storm The Starsに接近。
直線900mに入り、叩き合いへ。叩き合いが激しくなったのは、残り400m。Storm The Starsが先頭に並ぶ。
その叩き合いは、前4頭の『ガチバトル』。その叩き合いを制したのは、馬群中を 残り150mでこじ開けた、唯一の牝馬Simple Verseが1位。
しかし、15分間に及ぶ写真判定の後、Bondi Beachを妨害していたとして、着順逆転。
Bondi Beachが優勝しました。
Simple Verseは、23年振りの英セントレジャーの牝馬制覇が、幻に終わりました。
3着は、逃げたFields Of Athenry。Storm The Starsは、またしても4着に終わりました。
勝ちタイムは、3.07.12s。
勝ったBondi Beachは、牡3歳。G1初制覇。血統は、父: Galileo 、母: One Moment In Time(母父: Danehill)
騎手は、C.オドノヒュー[Colm O'Donoghue]騎手。管理調教師は、A.オブライエン[A P O'Brien]調教師。
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【追記1】
上記ネタ元URLは、このレースの結果表です。[Sporting Lifeより]
なお、このネタ元URLをclick後、Race Reportsに、今回の判定の内容が書かれています。
【追記2】
血統表を以下に添えておきます。
●血統表URL : http://www.pedigreequery.com/bondi beach3[Pedigree Queryより]
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【追記3】
レース映像は、下記URLより閲覧出来ます。
●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=_39rwZr_MZs [At The Racesより]
暫定勝利インタビューの後に審議委員会で裁定委員達が騎手二人に質問する様子も中継された。最後に委員長が「これから審議に入りますが何か最後に付け加えたいことはありますか」と聞いたときボンディの騎手が「2度ですよ。2回あてられてるんですよ!」と力強く抗弁。これが効いた。裁定が下ったあとに委員長がTVインタビューされたが「それぞれのケースは固有で同様に扱うことは出来ないが、今回は2度妨害されている点を特に考慮した」と言っていた。牝馬は左右から封じ込められて自分でこじ開けただけだと思うし、ゴール前の2度目はよくあるたいしたことないあたりだった。涙目のアゼニが更衣室に戻ってきたときすぐに駆け寄って慰めていたハナガン騎手、いいヤツだな。ショック状態で乗ったその直後のレース一番人気で勝ったアゼニはさすがだ。
何とか実況放送が見れて、勝利騎手と調教師インタビューが流れているから、審議しても到達順位通りだろうと思っていましたが、順位が入れ替わりましたね。引き上げて来る騎手への馬上インタビューでしたが、日本では確定の赤ランプ点く迄はインタビューしませんので、日本と外国の違いとは言え、騙されましたです。心情的にSimpleVerseが1着でいて欲しかったですね。英セントレジャーに牝馬は41頭勝ってますが、'92年のUserFriendlyから牝馬未勝利期間最長記録更新中(現在23年、それまでは18年が最長)なので、来年以降に持ち越しです。