オータムセールの会場風景
キャリアの浅い購買者も多く、セリの参加スタイルにも変化が
1歳馬市場としては今年度最後となる「オータムセール」が10月1日(月)〜3日(水)にかけて新ひだか町静内の北海道市場で開催された。初日の1日は、台風24号の影響により、1時間ずらして午後1時からのセリ開始となったが、3日間を通じて終始売却率は7割をキープし、まずまずの結果となった。
名簿記載上では761頭の上場予定馬であったが、実際には704頭が上場され、505頭が落札、売却率は71.73%、売り上げ総額は17億5737万6000円(税込)。前年との比較では、上場頭数で29頭増、落札頭数で2頭減、売却率では3.38%の減、売り上げ総額では259万2000円の増となる。平均価格は、前年の346万1112円に対し、今年度は18840円増の347万9952円であった。
今回のオータムセールは、3日間を通じて、ほとんど平準化した流れの中でセリが進行したと思う。開催日により、また上場される順番や時間帯により、有利不利が生じることもなく、毎日午後遅くになればなるほど高額取引馬が頻出していたような印象すらある。
購買登録者数は3日間を通じて877名に及び、前年比で38名の増加であった。ベテランの広く知られた名前の方々に混じり、多くの比較的キャリアの浅い購買者が、熱心にセリに参加していたとも感じた。
ここ数年、新規の馬主が数多く来場するようになったことで、終日場内で過ごす人はほとんどおらず、多くが目当ての馬の上場時だけ場内に現れ、セリに参加し、またどこか他の待機スペースで思い思いに過ごす、というような形が定着してきたように感じる。
場内は、その分だけ人波でぎっしりという光景がなくなったが、・・・