▲馬なり1ハロン劇場の作者、よしだみほ先生
かわいいサラブレッドたちが、実際のレースをもとに、その持ち前のキャラを大爆発させる超人気コミック『馬なり1ハロン劇場』。2019年4月19日(金)の連載1000回目をもって最終回を迎え、新たに5月10日より『馬なり1ハロン!NEO』となってnetkeibaにて連載がスタートします! 連載に先駆けて、作者よしだみほ先生のインタビューを3回に渡ってお送りいたします。先生はどのように競馬と出会い、「馬が語る」というスタイルの漫画を描くようになったのでしょうか。
(取材・文=不破由妃子)
──『馬なり1ハロン劇場(シアター)』といえば、実在する競走馬たちを擬人化し、それぞれのキャラクターを引き立てた世界観が多くの競馬ファンに愛されてきました。『馬なり』をきっかけに、競走馬への興味や愛着を深めた競馬ファンは本当にたくさんいると思うのですが、まずはよしだ先生ご自身の競馬との出会いを教えてください。
よしだ もともと馬の姿形に惹かれて、乗馬をやってみたいなぁなんて思っていたんですけど、なにせ東京生まれの東京育ちなので、生活環境のなかでそれを実現させるのはなかなか難しくて。じゃあ、馬を見るにはどうしたらいいんだろうと考えたときに、「そういえばテレビで競馬やってるよな…。そうだ、競馬だ!」と思ったんです(笑)。そんな感じで、テレビの中継を見始めたのが競馬との出会いですね。
──競馬の予備知識は持っていらしたんですか?
よしだ いえ、まったく。身近に競馬をやっている人間が誰もいなかったので、なんの予備知識もないままに見始めたんですけど、1カ月も見続けていると、1カ月前に走っていた馬がまた出てきたりしますよね。それで、「あ、この馬知ってる!」みたいな感じで、だんだん競馬の流れというものに慣れてきて。もともとなんでもハマりやすくて、興味を持つとガーッといくタイプなんです。それこそ競馬の本をたくさん買って、2カ月くらいかけて猛勉強しました(笑)。
──そのハマり方、なんかわかります(笑)。競馬って、勉強しようと思ったら際限なく覚えることがありますものね。で、猛勉強の後、先生にとって初めての春のクラシックで注目を集めていたのが……
よしだ シンボリルドルフです。確かダービーの記事だったと思うんですが、その記事を読んだところ、どうやら今年はシンボリルドルフとビゼンニシキという馬が強いらしいと。せっかくだからどちらかを応援しようと思って、馬名がかっこいいルドルフを選んだんです。
──あ、ルドルフそのものに惹かれたというよりも…。・・・
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