佐々木竹見カップは総合4位と健闘
このコラムが公開される1月28日、川崎競馬場では第18回佐々木竹見カップ・ジョッキーズグランプリが行われた。中央も含めた全国のトップジョッキーによって争われるが、その出場者に、昨年4月にデビューしたばかり、そして25日に19歳になったばかりの浦和・福原杏(ふくはら・まい)騎手の名があるのはちょっとした驚きだ。
昨年、福原騎手は地元浦和競馬場で41勝(他場も含めた地方では62勝)を挙げ、浦和リーディングでは森泰斗騎手70勝、左海誠二騎手55勝に次ぐ3位。浦和所属騎手に限ると、ともに27勝の繁田健一騎手、保園翔也騎手に差をつけての1位だった。しかも4月デビューゆえ他の騎手より騎乗期間が3カ月少ない状況でいきなりトップに立っての佐々木竹見カップ出場だ。
新人ながら佐々木竹見カップに出場した福原杏騎手(浦和)
福原騎手については、7月30日付けの本コラム、『あっぱれ!新人騎手が1日4勝』で取り上げたとおり、デビューしてわずか3カ月しかたっていないその時期ですでに15勝を挙げていたが、その後も順調に勝ち星を伸ばしての活躍だ。
南関東でデビュー年の9カ月間に挙げた62勝というのは相当に優秀な数字だ。平成以降、南関東でデビュー年の最多勝記録はこれまで2013年にデビューした笹川翼騎手の43勝だったから、それを大幅に更新した。おそらく昭和の時代にもそれ以上の記録はなかったと思われる。
ところで、佐々木竹見カップの枠順を見て、“そうなのか”と思ったのが、・・・