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映画「今日もどこかで馬は生まれる」一般公開へ向けクラウドファンディング受付中

2019年06月21日(金) 17:30

「今日もどこかで馬は生まれる」クラウドファンディング受付中

 昨年、クラウドファンディングで製作資金を募り、210人の支援を得て製作された馬と人との共生をテーマにしたドキュメンタリー映画「今日もどこかで馬は生まれる」が、今年3月31日に完成した。映画には、競馬ファン、騎手、馬主、食肉センター、馬を引取って世話をしている元厩務員、調教師、生産者、引退馬関連のNPO法人、養老牧場、馬糞を活用してマッシュルームや堆肥を作っている会社など、様々な人々が出演して、おのおのが生きる場所でその考えを語っている。

 競走馬や乗馬を引退した馬たちの大半の行方がわからなくなるという厳しい現実を踏まえて、それぞれがどのような思いで馬と関わっているのか。映画を見終わった後、出演者の意見の1つ1つが胸に突き刺さり、引退後の馬たちの余生について、深く考えせられる映画だった。また誰かを悪者にするような偏った描かれ方がされていないというのが、この映画の特徴であり素晴らしいところだとも感じた。

 これまでクラウドファンディングの支援者、映画出演者等を対象にした上映会を2回、美浦トレーニングセンターでも関係者有志が集まっての上映会が実施されているが、資金面を含めてまだいくつかハードルがあり、一般公開には至っていない。映画を鑑賞した人からは、この映画を多くの人に観てもらいたい、広めていきたい、DVDを販売してほしいなどの意見が寄せられているという。

「僕たち製作者は作品を作り終わったら、次に何を作るかということを考えがちなのですが、そういった皆さんの声を聞いた時に、この映画を広めて、多くの方に観て頂いて、多くの方々の感想や言葉を集めることこそが、今やるべきことなのではないか、それが僕たちにできる引退馬支援なのではないかと思いました」(Creem Pan/監督・平林健一さん)

 つくるのその先へ。現在、そのためのクラウドファンディングが行われている。期間は6月24日23時59分まで。支援したい、関心があると言う方は下記サイトまで。

クラウドファンディングサイトはこちら
クラウドファンディング詳細動画はこちら

(取材・文:佐々木祥恵)

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