ローズキングダム(写真)らが安全に過ごすためのクラウドファンディングが行われている(C)netkeiba.com
北海道日高町にある引退した競走馬の養老牧場「ヴェルサイユリゾートファーム」が、11月30日まで限定の目標金額250万円のクラウドファンディングを実施している。
同ファームでは9月15日にGI馬ローズキングダム(セン12・2012年ジャパンCほか)と、フランスのジャックルマロワ賞などGI5勝のタイキシャトル(セン25・認定NPO法人引退馬協会所有)の鬣(たてがみ)が、見学時間帯に切り取られるという事件(捜査中)が発生。以来、ファンの見学をやむなく中止している。
現在見学再開を目指して、放牧地内すべてを録画記録できる監視カメラを設置するなど準備を進めているが、広大な敷地を監視するために8台のカメラが必要で、同ファームの岩崎崇文代表によると、その費用にカメラだけで200万円強かかるという。今回のクラウドファンディングで集まった資金は、この監視カメラ及び、馬たちが安全に過ごすための牧柵新設に使われる予定だ。
なお11月30日までのクラウドファンディングは、
・引退馬の理想の未来を願って全力応援コース・5000円(リターン不用の方向け)
・引退馬の理想の未来を願って2020年壁掛けカレンダーコース・10000円(壁掛けカレンダーのリターン付き)、
・引退馬の理想の未来を願って特別画像コース・30000円(2020年壁掛けカレンダー、カレンダー使用画像のPC・スマホ用壁紙12枚のリターン付き)
の3種類が用意されている。
同ファームには2011年の春の天皇賞馬ヒルノダムール(牡12)が最近仲間に加わり、11月30日には短距離路線で活躍したビービーガルダン(牡15・2009年阪急杯ほか)が新たに入厩を予定している(いずれも今シーズンで種牡馬引退)。
ファンを楽しませてくれた元競走馬たちが安心、安全に過ごせるよう、そしてたくさんのファンが名馬たちに再び会いに訪れられるよう、整備に余念がないヴェルサイユリゾートファームを支援したいという方は、以下を参照してほしい。
クラウドファンディングページ(取材・文:佐々木祥恵)