ダービーでの逆襲に燃えるサリオスとレーン
「日本ダービー・G1」(31日、東京)
無敗の王者コントレイルの2冠奪取に注目が集まる今年のダービー。“打倒コントレイル”を掲げるライバル勢にスポットを当てた。第1弾は皐月賞で激戦を繰り広げたサリオス。前走の半馬身差は縮まるのか、それとも-。
一生に一度の晴れ舞台。“打倒コントレイル”を胸に、レーンが03年のM・デムーロ(ネオユニヴァース)以来、17年ぶり史上2人目となる短期免許でのダービー制覇を狙う。
初来日は19年。リスグラシューとのコンビで春秋グランプリを制するなど、大旋風を巻き起こした豪州の若武者は、「すごく大きな経験になったし、自分を成長させることができた」と振り返る。
世界的なコロナ禍のなか、決意の再来日。今度のターゲットは競馬の祭典・日本ダービーだ。初騎乗となった19年は、皐月賞馬サートゥルナーリアとのコンビで臨むも4着。1番人気に応えることができなかった。
「馬にとって一生に一度のチャレンジ。クラシックでは常に、自分も一生に一度だけという意気込みで臨んでいる。昨年はいい結果が出せなかったけど、再びチャンスが巡ってきたことに感謝したい。いい結果を出せるようにベストを尽くす」とVへ意欲を燃やす。
ガチンコの一騎打ちで、半馬身差の2着に屈した1冠目。「あのレースに関しては、サリオスよりも強い馬がいた」と皐月賞馬をたたえたが、このまま白旗を揚げるつもりはない。「東京は向いていると思う。強い相手はいるけど、楽しみにしている」。狙うは逆転での頂点奪取。こん身の騎乗で相棒に至高のタイトルをささげる。